二席ほど前で、未だカゲロウのように ゆらゆら立ち尽くしていた山下が ゆっくり私を振り向いた。 山下の顔が真っ赤で、 河岸を覗くような遠い目をしているのは、 告白の所為なのか、 暑さの所為なのか。 多分、私も 同じような顔をしているのだろうけど・・・。 至って平平凡凡な山下と、私が 補習授業で告白劇などと 非現実な状態に陥っているのは 間違いなくこの暑さの所為だな。 猛暑・・・恐るべし。 だから、まぁ・・・ 今なら全てが暑さの所為なわけで―――