「ふぅ…一通り終わったみたいだね。」
佐崎先輩が納得いったのは、18時を過ぎた頃だった。
「そうですね。綺麗になったみたいです。」
「ありがとね、早坂くん。つまんなかったでしょ?」
「そんな事ないです。楽しかったですよ。」
主に先輩観察が……。
「ふふふ」
先輩が俺の方を見て、不意に笑った。
「何です?」
「早坂くんって変わってるよね。」
「…そうですか?」
「そうだよ。掃除なんて絶対楽しくなかったでしょ」
いえ、楽しかったのは掃除ではなく先輩です。
「だいたい僕に合わせられる時点で変わってるよ。」
「だって先輩、面白いですし」
「そんな事ないって。僕はつまらない人間だよ。」
「俺は楽しいですよ。先輩の傍は居心地が良いですから。」
あれ?
俺、今さらっとスゴいこと言っちゃったよ。
結構な爆弾投下しちゃったよ。
このまま微笑んでていいものか………。
「……そ、そう?そんな事言われたことないから、何か照れるね。」
ちょっと頬を赤らめて、微笑む佐崎先輩。
ぐらつく理性。
本当、それは反則です。
「僕も早坂くんといるの楽しいよ。一番落ち着く」
はい、アウトー。
耐えろ、耐えろ俺。
「あれ?何か変なこと言った?」
先輩が急に不安そうな声を出した。


