…コ、コレは!!



「私が書いたラブレター!
お母さん何で知ってるの!!?」


ちゃんと机の引き出しに入れたのに…!


1年前、想いが溢れすぎて

我慢できずに書いたラブレター


もちろん、出す気なんてなかった

だから、机の引き出しに入れといたんだ



「ふーん?"私が書いたラブレター"ねぇ?」


ハッと気付くと、コウがニヤニヤして

私を見ていた



「なあ、手紙の言葉、本音なんだよな?」


「…う、うん」




「そっか。ははっ!そっかそっか」


「コウ?」


コウが急に笑うので

おかしくなったのかと、一瞬思った


「や。嬉しくて。
すっげー…嬉しい……」



照れくさそうに

幸せそうに、笑って

私をギュッと抱きしめた



「ちょ、ちょっと!コウ!」


抱きしめられて

もう心臓はバクバクいっていた