【完】恋愛コンプレックス




紗英がいつものようなにこやかな笑みを浮かべて近づいてきた。


「おはよう、妃稲。」



私はその笑顔に安心した。


こういう風にも考えた。


〃嫌な視線も紗英さえいれば怖くない〃



「おはよう、……?あれ?…紗英、目腫れてるよ?」



紗英の目は腫れぼったく赤くなっていた。



紗英は少し戸惑いを見せてこう言ったんだ。