そして迎えた土曜日――――




「がんばれよ?」



背中をぽんと稜に押された。


なんだかんだいって結構仲良くなってしまった...。



「当たり前。ていうか、他のクラス応援してていいの?」


「俺はいいんだよ。...裕哉もな!」



稜は私と足が繋がったままの裕哉に言った。

やっぱり、こうしてみると芸能人が並んでいるみたいで...


かっこいい。



「あ...!俺ら次だぞ!」


「ん、分かってるって。」


前の走者が戻ってくるところだった。


前に、



前に進めるから....


「いくぞ!」


「うん!!」




一歩一歩着実に。