「まあ、な。これでも俺の彼女だったわけだし...。」


「これでもってヒドッ!」



私がそういうと裕哉は笑って噓だよっと頭をなでてくれた。


裕哉、



裕哉....



好きです....



好きでした。



でもね、それはただの執着もあったのかもしれない。



裕哉を忘れようとして転校した私。


忘れることなんて結局できていない。


忘れるなんて失礼すぎる。


「裕哉?」


「ん?」


「裕哉を忘れたりしない。裕哉を感じながら生きてくね。ずっと...また会う日まで....。」



私はやっと胸を張っていえるようになった。