【完】恋愛コンプレックス




「割とというかかなり早く気づいたんだ。...びっくりした?」



「...噓。」



「噓じゃないよ?」




香りもあのときのままで、力の強さも....なにもかも。



「5日間だけ、成仏する前に会いに来たっていったら笑う?...信じてくれないよな?」



成仏?


「俺、死んだから...そろそろ成仏する時期なんだってさー。」



淡々と語り継ぐ裕哉、なのか?



「妃稲、まだあのこと気にしてるみたいだったから...。」



「っ...!」



その言葉が決め手となった。


今目の前にたっているのはまさしく裕哉なんだ...



私はこのことを誰にも話していないから...