【完】恋愛コンプレックス

ホームルームが始まってすぐ沢木が声をたてた。

「昨日も言ったように、転校生を紹介する。……金森入れ。」


皆はざわめき出す。


私も開かれるドアに目を見張った。



「失礼します。」



この声………


「今日からこのクラスに転入することになった、金森裕哉です。」



教壇の上で顔をあげたその子。


私は目を疑った。



そこには一年前にこの世を去ったはずの裕哉がいた―――



裕哉…。


似ている。


声も姿も――名前も…。



「じゃあ金森は日高の隣に座るように。」


「はい。」



スタスタと歩いてくるその子。


―――ヤメテコナイデ