ピンポーン


また今日も7時ぴったりに玄関のチャイムが鳴る。


「はーい。……おわっ!」


ドアを開けるなり節目に躓いてしました。


こ、転ぶ。


「っと…。まったく危なっかしくて見てらんねえ。」


ボフ


盛大に転ぶと思っていたけど綾のおかげでそうはならなかった。


「っ~…。…!!!ありがとう。」


「ん、」



私を優しく起こしてくれた。


近くで綾の香りが経つ。



「はい、」


「何この手は?」



目の前に出された大きな手は…どういう意味だろう?



「だから……。また転ぶかもしれねぇだろ?だからだよ、」

「ん、あったかいね…」


「お前が冷たすぎなんだよ。」



恋人繋ぎじゃないけど私は十分。


こういう時間が続けばいいのに…