「先生、生徒にそんなことしてですか?今すぐに離せばこのデータは消してあげますけど...?」




そこに不敵な笑みを浮かべてたっていたのは...




「稜っ....!」



私が呼んだ稜そのものだった。



「お前...どうやって入ってきた。」



悔しそうな沢木だけども私から手を引く様子はうかがえない。



「どうやってって、ここのドア鍵閉まってませんから。...それよりも俺が切れないうちに妃稲から手を引いてくださいませんか?」



稜の笑みが怖い...


今まで見たこともない笑みと、低すぎる低音ボイス。



鈍感な私が見ても怒っているのがわかる。



携帯を手の上で遊ばせてい稜はきっと今までの会話をドア越しに録音したんだろう。



さすが、学年一の頭脳の所持者...


侮れないな。