【完】恋愛コンプレックス



「えっと...。」



「駄目ですか?彼氏はいないって聞いたんですけど。」



新道くんは綺麗な黒い瞳を悲しげに伏せた。


でも、どこからだよ、その情報。



いや、あってるよ。

彼氏はいないんだけどね。


「いないんだけど、私。彼氏要らないからさ。ごめんね。」


「...。そう、ですか。わざわざ来ていただいてすいません。」



綺麗に悲しそうに微笑んだ。


ズキッ


私まで、悲しくなってしまう。


「私こそ、ごめんね、ありがとう。」

「いえ、じゃあ。友達が待っていますので。」


そういって、屋上を後にした新道くん。


ごめんね....