稜SIDE
「なあ、春斗。」
「ん?何、言っとくけど本気だからね。」
やっぱりか、確かに春斗が噓をついたり重要なところで冗談を言う正確ではないことは知っている。
でも、なんか心の中がもやっとした。
「駄目かな?俺が妃稲ちゃんのこと好きになったら。だって、めちゃくちゃ可愛いし、面白いし、天然だし。俺の好み度ストレート!」
「あ、....そうか。いいんじゃね?お前ならすぐに両思いになれるだろ。はは。」
日高と離れて教室へ戻る途中に交わした会話だった。
日高は結局あのまま教室に戻ったんだろうな。
あのとてつもなく可愛い顔で...
あんなことしたら今まで以上に男がたかよるっつうの。
「稜、無理してない?笑い方へんだよ。」
春斗にそういわれたとき俺はもう笑えてなかった。
どこか遠くを見ながら考えてた、もちろんあいつのことを....



