「ひど・・・お前が何って言ったって言うから言おうとしたのに。」




「あは、いいね妃稲ちゃん。俺ちょっと好きになっちゃったかも。」




ええ...!



まぢですか。



「ちょ、本気か?春斗。」


稜が珍しく青ざめた表情で春斗君に問う。


私も聞きたいよ。


今の数十分の間にどこを好きになればよかったの?


そんな部分あったっけ?


「本気だよ。俺は稜とは違って噓はつかないから。よろしくね、妃稲ちゃん。」


「....はい。」



「ちょっと、お前も何頷いてるんだよ。」



稜の言葉を最後に3人の笑い声が青空に響いた。