「悪い、待たせた。」
小走りで先生が...と愚痴りながら私が立っている日陰に来た。
誰かは、朝帰り待ってろといっていった例のやつ。
「別にいいよ。私もそんなに待ってないしね。」
「ん...。あ、そうだ。熱いしアイス食べに行かない?もちろん、お前のおごりで。」
アイスか...。
自分ではあんまり食べないけど嫌いじゃない。
って....。
「今なんていった?」
「え...?だから、アイス食べに行かないって...。」
「その後。」
「....お前のおごりで。」
はにかむようにわびれもなく笑った野上稜。
っ....。
京香と同じでこいつも調子よすぎだってば。



