【完】恋愛コンプレックス




私の家の階段は玄関の廊下へと繋がっている。


そして、最後の段を降りて顔を上げたとき....。


「おはよう、日高さん。」


目の前にいたのは........。




「野上稜ーーーー。」




なんで、何でこいつが!?


家にいるのよー!


ストーカー?


そうだ、それ以外に考えられない。


ていうか、何でお母さんは普通に笑っているのよ。


「妃稲。失礼でしょ?稜君が今日は委員会だからって迎えに来てくれたのよ?」


「は....。委員会?そんなのしらな-----」


「あはっ。いやだなーもう。先生がいってたこと忘れちゃったの?」


いや、何にも聞いていないぞ?



しかも、なんでこいつ、仮面みたいに笑うんだ?