【完】恋愛コンプレックス




「んっ....。眩しい。」





気がついたら、またベッドの上にいた。


世で言う二度寝をしたらしい。



「髪の毛、どうするかな。」



ドレッサーの前まで言って、胸の辺りまで伸びた黒い髪の一房を梳いた。


何回か、美容院に行ってやっと綺麗に伸びてきたところだ。



その時--------


お母さんの声が私を呼んだ。


「妃稲ー。ちょっと、起きたの?すっごくかっこいい子来てるわよ。」



かっこいい子?


時計を見ると七時半をさしていた。


「やばっ。今行くー!!」



謎の言葉は頭の中で無視して、階段をダンダンと降りた。