妃稲side
「うまい!さすが、京香だね。」
「あったり前でしょ?」
今、私は学校帰りに京香の家によって京香お手製のシュークリームを食べています。
目の前の白い皿には綺麗な黄金色のシュークリームが品よく座っている。
京香はお菓子作りがすごく上手だった。
私が転校してきて仲良くしてくれたその日から週一で京香の家に行ってお菓子を食べるが日課となってきた今日この頃。
「それに、この紅茶も。」
私はシュークリームの隣に並んだティーカップを口に運んでから息をついた。
「へへ。それも私が作ったの。まだまだあるから食べてね。」
おいしくて、幸せで、今日の休み時間にあったことは忘れていた。
この時まではね...。



