稜side


ふう・・・


やっとの思いでうざい女子から逃れた俺。



内心かなり気持ち悪いし、女なんて大嫌いだ。


でも、なぜか猫かぶって、いい子ぶって...。



「はっ・・ばかだよな。」



誰もいない図書室に響いた俺の少しだけハスキーな声。



それにしても、あの女。


「意味わかんねえな。でも、やっぱりただ者じゃないか。」


おもしれえ。


退屈しのぎにはちょうどいいか。


少し近づいてみよう。


日高妃稲、二年A組。


だったっけ?