妃稲SIDE




「変じゃない。ご希望通り、俺の目には可愛く映ってるから。」



「...っ!んんっ、りょ...ぅ。」




いきなり口がふさがれてうまく呼吸ができない。



「しゃべるな。」



それだけ言われると角度を変えるときにすこしずつ空気を入れさせてくれた。


そんなところにも優しさが感じられて...



やっぱり、ダイスキだなって自覚しちゃうじゃん。



「っはぁ、はあ。もう!朝からひどいっ。」



「ふっ。顔真っ赤だけど大丈夫か?あれ、おかしいなもうすぐ冬なのに~。」



なっ!


意地悪そうな顔でにやっと笑った稜。


なぜかあの日以来稜は意地悪になった気がします。



別に、イヤじゃないけどっ