稜SIDE



あの日から俺たちの関係はすこしずつ変わっていった。



俺は日高じゃなくて妃稲って呼ぶようになったし、妃稲はずっと素直になって俺の心臓を破壊しようとしてくる(笑)



まあ、とりあえず幸せ真っ只中なわけだ。



「ごめんっ!ちょっと髪に時間かかっちゃって。...おはよう。」



「おう、おはよう。」



妃稲は長いさらさらな髪を綺麗に巻いてあった。



これは、



「襲っていいっていうこと?」



「っへ?...ど、どうしてそうなるのよっ。やっぱり、変かな?稜に少しでも可愛く映って欲しくて..」



何を言い出すかと思えばこいつは...



まったく、無自覚もいい加減にして欲しい。