【完】恋愛コンプレックス


白い馬を目の前にした私たち。

「前か後ろか……早く決めろよ。」


「だって~…じゃあ、後ろ。」



究極の選択とも思われた選択が呆気なく決めさせられた。



「後ろな?じゃあ、ちゃんとつかまってろよ。お前、落ちそうだし。」


「お、落ちないしっ……!」



綾がフッと笑った。


その自然な笑みに私の頬も自然と緩む。


「っ!…可愛い、」


「へっ!?……可愛くないし、」


綾のそのひとことで私の顔はきっと真っ赤だろうな。



「コホン。私たちの目の前でイチャイチャしないでくれるかしら?」



「…!すいません。」



京香と森先生の乗った白馬から声が聞こえた。