俺には、家族がいなかった。
両親は10年前の飛行機事故で亡くなって、今までは親戚の家で生活していた。
必要最低限お言葉しか交わされないそんな家庭に俺の心はすさんでいくばかり。
妃稲にはいえなかった。
心配掛けたくなかったし、弱い俺の部分なんて見せたくなかった。
....みんな同じなんだよ。
強くなんて生きられない。
でも、それでも生きなくちゃいけない。
だから、俺はここから君が少しでも強く生きれるように希望を送り続けています。
もしも生まれ変われるのならば、そのときはまた君を助けてあげるから....
それまで、幸せに生きていて....俺の分まで。
もう、泣かないで....
裕哉side fin.



