それからずっと妃稲はそこにいた。


夜になって朝になって...



俺が運ばれていくまでずっとそこにいた。




「裕哉!どうすればいいの?私はこれからっ....。」



まだ、泣いてるのか?




俺がそんなに妃稲に必要とされていたなんて....



告白も俺からだったし、妃稲は可愛くて誰もが憧れる存在で俺なんて眼中にないって思ってた。



でも、それよりも大切に思ってくれていた。





俺は始めてそこで思った。




....生きたい。




そんな弱い妃稲の隣で守ってやって、これからもずっと一緒にいたい。





でも、それはできないんだ。