ありがとう、伊東。 心の中で感謝していると紗英が走り去っていった。 伊東と裕哉以外は冷たい目を向けてきたが良かった。 親身になってくれる人が1人でもいれば幸せなほうだ。 ――*――*――*―― 「それからっ、毎日いじめられてたけど、裕哉がいたから大丈夫だった。」 私ははなしている間にまた涙を流していた。