【完】恋愛コンプレックス




別に紗英に罪悪感がなかった訳ではないし、気にしてた。



「さえ…?」



次の瞬間、右頬に飛んできた鈍い痛み。



パシっ



「~…っ」



「あれっ?妃稲も頬腫れちゃってるよ~!」


紗英は嬉しそうだった。



「何で、」



「何でって聞きたいのはこっちよ!!応援してくれるって言ったわよね!?…よく付き合えたわね。呆れた。」



紗英…。



私は何も言えなくなっていた。




そして戸惑う私に紗英はこう言った。






「あんたなんか、だいっきらい!!」






ボロボロに何かが崩れ落ちた。



「最低、あんたなんかいなくなればいいのに。」



周りにいた女の子達も集まってきた。