回廊館の殺人

「ん?山下、その鼻どうしたんだ?」

夕食の時間になり、食堂にやって来た奈良が仏頂面で席についている康之に声をかける。

「ちょっとした災難があったんですよ。」

ムスッとしながら康之が答える。その横では宮下が申し訳無さそうな顔をしている。

「んーと、状況から見るに山下が宮下にやらしいことをしようとして返り討ちにあったと。」

「なんでそうなるんですか!?」

手をポンと叩いて納得した顔をしている奈良に康之が文句を言う。

「いや、冗談だって。
ほら空気を和ませようかなって。」

奈良はそう言って、笑いながら自分の席に着いた。