たった一試合、君と私の甲子園

「あれ、佐久間くんだよね?」


「うん・・・」


同じクラス・・・?


「ねぇ、美優。
運命じゃないの?」


「えっ!?」


う、運命・・・!?


佐久間くんは一番前の席で、
友達と楽しそうに話していた。



佐久間くん・・・


私が見惚れていると、


「ちょっと美優!!
なに見惚れてんのよっ?」


「えっ!?」


「やっぱり気に入ってるんじゃない、
佐久間くんのこと。」


友美はニヤッと悪戯に笑う。


「ち、ちがうって!!」


と、否定したものの時すでに遅し、
友美は完全に私が佐久間くんを
気に入ってると思っている。


でもそんな友美に否定できない
自分もいたりして・・・