「おはよぉ山下さん」


「…おはよ」



「いいよねぇ、山下さんは」


「…」


「顔が可愛いってだけでチヤホヤされて。」


「別に…」



「いたっ!!…」


お腹が痛い。


蹴られた…。



「何調子乗ってんの。うざいんだけど。」


そう言い捨て、去っていった。



あの子は、 自分の彼氏が私にとられたと勘違いしている。


あの子の彼氏が私に告白しただけだ。


すごく、迷惑…。


お腹…痛い。


「保健室、行こ…」