ヒューー…


病院の屋上。



柵を越えて、私の背中には風が当たる。




"早く墜ちろ"


"早く消えろ"



風もが私にそういっている気がした。



ずっと決めていた。



私は今日、"死ぬ"と。



頭の中は仕事ばかりの父親と、浮気相手を第1に考える母親。


学校の奴らは私が人の彼氏をとったとかいう有りもしない嘘で私を虐める。



こんな世界から早く消えたい。



父親の病院の屋上から飛び降りて、迷惑を掛けてやろう、と。