遥斗はこれに気づいたのと同時に、もう1つ嫌な予感がした。

紙に書かれたルールの1つに、制限時間以内にゴール出来ない場合、"ゲームオーバー"とあった。

この"ゲームオーバー"の意味とは。
も、もしかして。

二度とここから出れないのではないのか。

そう思った瞬間、全身に寒気に覆われた。

いつまでもここにいる場合じゃない、けどゴールを目指しても、全て壁に覆われている。

遥斗は葛藤の中、ANSWERBOXの存在を思い出し、ポケットに押し込んだグシャグシャの地図を確認した。

しかしそれにはANSWERBOXの手掛かりは示されていなかった。

しばらく考えた遥斗は、目の前に聳え立つ塔を目指し歩いた。

彼処に行けば、何かわかるかもしれないと考え。

このとき、遥斗の時計は107。