しばらく考えていると、遥斗に質問が届いた。
「Eシート様。貴方ニ質問ガ届キマシタ」
モニターに質問内容が表示される。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
先ほどのA、Bの扉選択のとき、貴方がルーレットを押したのは何番目ですか?
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
遥斗はモニター画面を見つめ、この質問の意図がわからなかった。
もしかして、あのルーレットを押すとき、この質問者は誰が何番目に押しているのか確認していたのか。
そんな冷静にいられたのか、あの空気の中で。
しかし、何番目かわかったところで、名前まで把握はできないだろう。
いや、そういうことなのか。
遥斗はハッとした表情を浮かべた。
もしかしたら、この質問者の指定人物は、女性なのでは。
あのときいた12人の中で、確か女性は玲奈を含め…2人。
この質問者の考えは、きっとこうだ。
あの中で女性は2人。
そしてルーレットを押し、人数が半々に別れる。
ルーレット押す際に進行していたアクトという者はこう言った。
"偶数の方が都合いい"と。
だとしたら、女性も半々に分けて、男性5人、女性1人に分けて、チーム対抗戦にしようとしたのでは。
奇数のチーム対抗戦だと、バランスが悪いから。
しかし、今行われてるのは個人戦。
きっと何かの手違いで個人戦になったに違いない。
アクトが進行してるときはチーム対抗戦を行う予定だったはず。
あのルーレットも意図的に決まっていて、バランスを考え女性を分けるはずだった。
あくまで仮定だが、もしそこまで考えているのなら、この質問者の頭は相当キレる。
だが、残念ながらこの質問には落とし穴があった。
そう、それはこれが"個人戦"であること。
内容が変更されたことにより、このAの扉には女性が2人存在しているからだ。
遥斗の指定人物の玲奈。
そして、質問者の指定人物の女性。
ただそれを知っている者は、偶然指定人物が玲奈である遥斗だけ。
この質問者を始め、他の者は知るすべはないであろう。
もし質問者の指定人物解答権利が2回以上残っているのなら、クリア可能だが、それも難しいようだ。
遥斗はモニター画面を見つめ、深い溜め息を吐いた。


