しばらくすると、遥斗の質問が返ってきた。
スピーカーから声が漏れる。
「八ツ橋です」
期待通りの答えだったが、遥斗はどうしても腑に落ちないでいた。
やはり、おかしい。
4分の1の確率が当たった、そう考えるだけのこと。
日常に起こりえる4分の1の確率だったら、遥斗は何も考えず、運がよかった、勘が冴えてた、それぐらいのことにしか思わないだろう。
しかし、ここは非日常の世界。
遥斗は再度、他のアルファベットを選択した。
選択したのは、"A"。
そして同じ質問をする。
もしここで返ってきた答えが、先ほどと同じ"八ツ橋"なら、この質問は成立しないことになる。
すでに用意されている質問だからだ。
いくら定番のお土産でも、勘で"八ツ橋"と2人続けては返答されないだろう。
そして数分後、スピーカーからきた答えは、同じ"八ツ橋"だった。


