遥斗は残り時間を確認しながら、ゴールへと向かった。
その後ろで、2体の鬼が追ってきている。
きっと竹田は捕まったのだろう。
遥斗は自分に言い聞かせるように、呟いて走った。
「あと…あと少しだ……」
足がガクガクする。
呼吸がしづらい。
耳鳴りが止まない。
目の前が真っ白だ。
遥斗はもうすでに限界を越えていた。
「もう少し……やっと……」
遥斗はついにやったのだ。
掠れた瞳に映し出されたそれは、地図に示されたゴールであった。
けど……おかしい。
確かに地図には、ゴールだと示されている。
しかし、遥斗の目の前には他とは変わらない、壁しかなかったのだ。
ゲーム終了まで……残り50秒。


