カシュ、カシュ、カシュ、と複数の音が、遥斗と竹田の方へと近づいてくる。
まさか…遥斗は音がする方へと目を向けると、衝撃を受けた。
鬼が3体も此方に向かって、走ってきてるではないか。
竹田もそれに気づいたのか、顔を真っ青にしている。
遥斗は竹田から手を離し、焦り気味に言った。
「早く、早く案内しろ!」
竹田は一瞬俯き、遥斗をドンと押した。
「へっ!お前は鬼に捕まりやがれ!」
そう言って、竹田は塔の方へ走り出した。
「てめぇ!待ちやがれ!」
遥斗もすぐに竹田のあとを追った。
その2人を追うように、鬼たちも走り出していた。


