電子音が流れたと同時に、遥斗の顔にニヤリと笑みが浮かんだ。
竹田は遥斗の顔を見るなりに、電子音の音を探すように辺りを見回した。
遥斗はもう片方の手から、竹田に電子音の正体を見せた。
「これはな…嘘発見器なんだよ!さぁ!ゴールまで案内してもらおうか!」
残り時間も、すでに2:20と表示されていた。
おそらく2分20秒という意味だろう。
だが、塔は目前なのだ。
きっと間に合うはずだ。
遥斗が助かったと安心したのも束の間。
竹田の嘘の中にも、1つだけ真実が隠されていたのだ。
"鬼に追われて…"
そう…"奴"は逃がそうとはしなかった……。


