そのとき、遥斗の頭の中である言葉が過った。 鬼に捕まったら、"ゲームオーバー"だと。 全身の血の気が引くと同時に、気がついたらがむしゃらに走っていた。 すでにこのときは竹田との約束は、頭の片隅のどこかに仕舞われた。 鬼は一定のスピードで、徐々に遥斗に近づいていく。 しかし、遥斗も体力に自信がないわけではない。 部活で鍛えられた持久力と俊敏さを活かし、鬼を撒こうとした。