そのままへらへら過ごしちゃって、気付けば放課後に。
りっちゃんに何回
「口閉じなさい!」
って言われたか…えへへ
思い出すだけで、顔赤くなるしにやけちゃうし…。
さ、さっさと帰ろ〜っと♪
今日はりっちゃん一緒に帰れないけど、一人でも平気だよー☆
ってげた箱に着いた時だった。
「…あ!君…玲チャン…だっけ?」
「…あ、はい…?」
誰だろ?この人?学年カラー的に1コ上だよね?
「俺、速水俊(はやみしゅん)ってゆーの!よく冬哉と一緒にいるんだけど…ってか親友?みたいな☆」
んー?冬哉先輩のお友達?赤茶の髪をワックスで立てていて、顔立ちもきりっとしててかっこいい感じの人。でも…あんま記憶にないなぁ。
そもそも冬哉先輩しか見てないもんね ;
「え、あー…はい。」
「えーっ!?まさか覚えてないとか!?ひどいなーっ冬哉と一緒にいるのに!」
「…あ、なんかごめんなさい…」
「もう!しょうがないなぁ
ちゃんと覚えてね!俊だよ、速水俊!」
「は、はい…で、何か…?」
「あ、別にね、用はないんだけど(笑!ただ、珍しく一人だったから」

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