大好きっ![短編]


*冬哉*



『ねえ、冬哉くーん。今のっていつも冬哉くんのとこ来てるコだよねぇ?ちょー挙動不審じゃなーい?』



「そんなことねーよ」



うっせー。余計なお世話だ。



『でも彼女でもないのによくやるよね〜。はっきり言った方がいいんじゃない?』



いやいや。彼女だし。



だけど俺はまだ、玲が彼女になったことを誰にも言ってない。一番仲いい友達にすら、だ。



只でさえ、追いかけてるだけだってのに玲の陰口をいうやつをよく見るから。



彼女だなんてわかったら、玲が心配で!



でも、そろそろ言っちゃいたいんだよな〜。
よく俺のとこくるせいで、玲のこと見かけるからか、噂してる男も最近増えて来たし。