『冬哉く―ん』
そんなこと考えてたら、玄関の方から声が聞こえてきた。
『お―。何?』
冬哉先輩…。
何でだろう?先輩の声を聞いた瞬間、廊下の隅に隠れてしまった
いつもは私が迎えに行っても、帰る支度出来てないのに、今日は早いんだなー…
『今日は一人で帰るの〜?』
『あぁ、うん』
『なになに〜?けんか〜?』
『ちげーよ』
『なーんだー。つまんな〜い』
『なんだよつまんないって!』
『あはは〜。でも珍しいね?』
『あー、うん。ちょっと用事あって』
『そーなんだ!じゃさ、今日一緒に帰っていい〜♪?』
…え?
先輩なんて言うのかな?
『いや、それはちょっと。』
ほっ…。よかった
『えーなんでよーっ!たまにはいいじゃん♪けってーい』
『いやいや、まじ無理だから』
『聞こえなーい!』

![Rainbow Love Story [短編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre1.png)