大好きっ![短編]



『冬哉く―ん』



そんなこと考えてたら、玄関の方から声が聞こえてきた。



『お―。何?』



冬哉先輩…。
何でだろう?先輩の声を聞いた瞬間、廊下の隅に隠れてしまった



いつもは私が迎えに行っても、帰る支度出来てないのに、今日は早いんだなー…



『今日は一人で帰るの〜?』



『あぁ、うん』



『なになに〜?けんか〜?』



『ちげーよ』



『なーんだー。つまんな〜い』



『なんだよつまんないって!』



『あはは〜。でも珍しいね?』



『あー、うん。ちょっと用事あって』



『そーなんだ!じゃさ、今日一緒に帰っていい〜♪?』



…え?



先輩なんて言うのかな?



『いや、それはちょっと。』



ほっ…。よかった



『えーなんでよーっ!たまにはいいじゃん♪けってーい』



『いやいや、まじ無理だから』



『聞こえなーい!』