天神学園高等部の奇怪な面々28

もうここにはいられない。

「ごめん…」

そう一言だけ呟いて踵を返す優。

背中を向けながら、今後の事について考えていた。

どうしよう。

もう虹華のそばにはいられない。

天神学園にはいられない。

転校しようか、それとも退学しようか。

もうどうでもよかった。

自分の将来の事や、先の事さえも考えられない。

虹華に否定された自分のこの先の未来など、考える気にもなれない。

完全に自暴自棄になって。