天神学園高等部の奇怪な面々28

「夏休みだというのに、成績が足りなくて補習とは何とみっともない!所詮はスペシャルバカと称される男ですか」

フン、と鼻を鳴らして嘲笑するエンリィ。

「僕のような新世界の神から見れば、君など塵芥に等しい存在…見ていて憐れみすら感じますよ。弱く、頭も悪いとは」

いやいや、お前こないだ龍太郎に負けたじゃん。

胡乱な目をする龍太郎の視線に気付かず、好き放題喋っていたエンリィは。

「いいからさっさと教室に入りなさい」

音楽教師のバルナ・スフィアに指揮棒で頭をペシッと叩かれた。

「貴方も補習でしょう、エンリィ君」