天神学園高等部の奇怪な面々28

「そうですねぇ…」

ここで口を挟んだのは、こはくだった。

「どうせやがて来る決闘の時には、僕ら夕城一派が勝つんでしょうけど…その負けの理由が『補習のせいで修行不足になった』なんて言われたら…まるで僕らが修行の邪魔をした卑怯者みたいですから」

「……言ってくれるじゃねぇか、奥方」

ガタンと席を立つ龍太郎。

彼の視線を真っ向から受け止めるこはく。

一触即発の雰囲気。