校舎の階段を上がる龍太郎と虹華。
校舎内は風が吹き込まない分、更に暑い。
当然貧乏高校の天神学園にエアコンなどある筈もなく、校内は蒸し風呂のようだ。
「最悪だ…暑い…帰りてぇ…」
ブツブツぼやく龍太郎。
「暑いですねぇ」
龍太郎と同じ事を言ってはいるものの、割とニコニコ機嫌はいい虹華。
階段の踊り場に差し掛かった所で。
「ハッハッハッハッハッハッ!無様な姿ですね、丹下 龍太郎!」
龍太郎は階段の上から高笑いする男子生徒に気付いた。
灰色の髪に灰眼、異様に白い肌。
夏だというのにちっとも日焼けしていない容姿が、修行三昧で日焼けした龍太郎とは対照的。
3年のエンリィ・マッドだ。
校舎内は風が吹き込まない分、更に暑い。
当然貧乏高校の天神学園にエアコンなどある筈もなく、校内は蒸し風呂のようだ。
「最悪だ…暑い…帰りてぇ…」
ブツブツぼやく龍太郎。
「暑いですねぇ」
龍太郎と同じ事を言ってはいるものの、割とニコニコ機嫌はいい虹華。
階段の踊り場に差し掛かった所で。
「ハッハッハッハッハッハッ!無様な姿ですね、丹下 龍太郎!」
龍太郎は階段の上から高笑いする男子生徒に気付いた。
灰色の髪に灰眼、異様に白い肌。
夏だというのにちっとも日焼けしていない容姿が、修行三昧で日焼けした龍太郎とは対照的。
3年のエンリィ・マッドだ。


