天神学園高等部の奇怪な面々28

「冗談は抜きにしても」

和音が箸を置く。

「龍太郎君が早く補習を終えないと、困る人もいるんだよ…デートが出来ない小夜以外にもね」

『わ、私は別にデートなんてっ!』

しどろもどろになる無口少女をからかいつつ。

「僕の弟がね…龍太郎君がいないと、修行に張り合いがないそうだ」

「拓斗が?」

和音の言葉に龍太郎が呟く。