天神学園高等部の奇怪な面々28

「うん、まずまずかなぁ…えーと…」

虹華がレイニーボーイの顔を見る。

「あ、優…安堂 優…だよ…」

ややドモリ気味に名乗るレイニーボーイ。

「優君かぁ、何だか初対面の気がしないなぁ」

微笑む虹華の言葉に、レイニーボーイ内心ドギマギ。

実は中学卒業以来、面と向かうのはこれが初めての事なのだが。

再会である事を知っているのは、この場でもほんの一部の人間のみ。