天神学園高等部の奇怪な面々28

「さぁ、エンリィ君や魚尾君、先生方も…」

和音の手から渡される弁当。

補習は一旦休憩。

時間もちょうど昼だし、ここは一つ食事休憩という事にしよう。

「あら…いい味ね…和音君が作ったの?」

料理を口に運びながら、バルナが言う。

「ええ、演奏以外の趣味といえば、料理くらいのもので…」

控えめに微笑む和音。

「またまた、ご謙遜を…ここまでの料理が作れるなら、もう趣味の域じゃないですよ。お店が出せそうですね」

こはくも和音の弁当を絶賛する。