天神学園高等部の奇怪な面々28

「何ですか丹下 龍太郎!『魔』しか合ってないじゃないですか!」

エンリィが叫ぶ。

いや、『魔』も違うのだが。

「『まじめ』とは、こう!」

スラスラと書き込むエンリィ。

『魔磁眼』

睨まれると痺れそうな目だ。

「魔力と磁力を帯びた邪悪な眼の…」

「あーはいはい、わかりましたから」

エンリィの説明を邪険にあしらう奥方。

はっきり言って付き合ってられない。

このままではバルナと入れ替わりで、こはくがリタイアしてしまいそうだ。