そんな会話を交わす二人を、つかず離れず尾行する人影…。
校門の陰から覗き見ているのは、無口少女とレイニーボーイである。
校門右の門柱から無口少女、左の門柱からレイニーボーイ。
二人はそれぞれ、龍太郎と虹華を見守り。
「『!?』」
お互いの存在に気付いてビクゥゥッ!とする。
言いたかないが、お互いにストーカー気質。
似た者同士で気が合いそうだ。
そんな二人の背後で。
「ラララ~♪そんなに気になるならいっそ一緒に補習受ければいいのに~♪」
バイオリン片手に声高らかに歌う麗しの貴族…っぽい男子生徒。
気温が50℃を超えたって涼しげな顔をしていられる美青年、3年の橘 和音(たちばな かずね)だ。
『か、和音先輩っ、どうしてここにっ?』
「君達こそどうしてここに、だろう?赤点は取っていないだろうに」
無口少女の意見に苦笑いしながら。
「弟が修行を頑張っているからね、家庭科室をミイラ先生に借りて、弁当の差し入れでもと思ったんだが…」
和音はダラダラと教室に向かう龍太郎の背中を見る。
「さて…どうしたものかな…」
校門の陰から覗き見ているのは、無口少女とレイニーボーイである。
校門右の門柱から無口少女、左の門柱からレイニーボーイ。
二人はそれぞれ、龍太郎と虹華を見守り。
「『!?』」
お互いの存在に気付いてビクゥゥッ!とする。
言いたかないが、お互いにストーカー気質。
似た者同士で気が合いそうだ。
そんな二人の背後で。
「ラララ~♪そんなに気になるならいっそ一緒に補習受ければいいのに~♪」
バイオリン片手に声高らかに歌う麗しの貴族…っぽい男子生徒。
気温が50℃を超えたって涼しげな顔をしていられる美青年、3年の橘 和音(たちばな かずね)だ。
『か、和音先輩っ、どうしてここにっ?』
「君達こそどうしてここに、だろう?赤点は取っていないだろうに」
無口少女の意見に苦笑いしながら。
「弟が修行を頑張っているからね、家庭科室をミイラ先生に借りて、弁当の差し入れでもと思ったんだが…」
和音はダラダラと教室に向かう龍太郎の背中を見る。
「さて…どうしたものかな…」


