天神学園高等部の奇怪な面々28

てな訳で、高校の夏休み。

わざわざ休みを返上してまで学校に来て、小学生用のドリルをする龍太郎とエンリィ。

「ぷぷぷ…」

「だ、駄目ですよ魚尾先輩…笑ったりしたら失礼ですよ…クスクスクス…」

同じ補習対象者とはいえ、龍太郎とエンリィは、魚尾や虹華とは天と地ほどの差がある。

「てめぇ虹華、魚尾!何笑ってやがる!」

思わず立ち上がってまくし立てる龍太郎だが。

「いいから続けなさい!」

鬼の形相のバルナの指揮棒に背中を打たれ、渋々席に着く。