天神学園高等部の奇怪な面々28

「仕方ねぇなぁ…」

龍太郎は渋々6の段を唱和する。

「6×1=6、6×2=12、6×3=18、6×4=12、6×5=16、6×7=18…」

「お待ちなさいっ!」

バルナの指揮棒が、龍太郎の鼻の穴の奥まで突き刺さる!

「おごっ!」

龍太郎流血沙汰。

「何で6×3と6×7が同じ18になるんですかっ!どんな九九ですかっ!」

「え?言ってねぇよ、18なんて」

鼻を押さえる龍太郎。

自覚がないらしい。